高血圧の9割は「脚」で下がる!

今回ご紹介する本は、

石原結實(いしはらゆうみ)さんという医学博士の書いた本です。

私がこの本を紹介しようと思ったのは、私のお客様で高血圧に悩まされている人が意外と多いことに気づき何か役に立つ情報がないかと思い探した本の中で、歩くことに関連している「高血圧の9割は「脚」で下がる!」という本をみつけましたので紹介させて頂きたいと思いました。

私が気になったタイトルの概要を下記にお伝えします。

  • 「歩くだけでも血圧は下がる」

ウォーキングをすると下肢を巡る血液の量は、安静時の10倍以上になり、これも血圧が下がる要因である。

恒常的に血圧を正常に保つには、年齢とともに減少してくる下半身(尻、腰、太もも、ふくらはぎ)の筋肉、筋量を維持し、下半身の筋肉の毛細血管の数を減らさず、下半身に血液を多く送ることが大切。

  • 「ウォーキングが高血圧に効く6つの理由」
  1. 下半身の筋肉を発達させて、下肢の動脈のバイパスや毛細血管の数を増やし、上半身に集中している血液を下半身に下すことで「頭寒足熱」の状態にする。
  2. ふくらはぎの「ミルキングアクション」(乳搾り効果)の機能を強化して心臓の働きを助ける。
  3. プロスタグランディングやタウリン等の降圧物質の産生量を増加する。
  4. 血管の内皮細胞からの一酸化炭素など、血管を柔らかくする(動脈硬化を防ぐ)物質の分泌を促す。
  5. 腎血流量をよくすることで、腎機能を高めて尿の量を多くして、余分な水分(水中毒)や余分な塩分の排泄を促す。
  6. ストレス解消/歩くと脳からのα波(リラックスしたり、瞑想したりするときに出現する脳波)が出る。加えて、脳の細胞からは快感ホルモンであるセロトニンやβーエンドルフィンなども分泌されるのでストレスの解消になる。
  • 「健康の近道は「食べすぎない」こと」

「太っている人」にとって、最良の降圧治療法が減量である。脂肪細胞の数が多いと、その脂肪細胞を養うために、心臓はより強い力を入れて、全身に血液を送り出す必要があり、太っている人は血圧が上昇する傾向にある。

イタリアのバビル大学のロベルト・フォガリ博士らは、「血圧が140~150/90~99mmHgと高く、体重超過成人210人に、5%の減量をするように」と指導した。その結果、全体の約半数が減量に成功したが、減量できた人の53%が、血圧を140/90mmHg以下にさげることができた。5%というのは、80kgの体重の人で4kg、60kgの体重の人で3kgにあたる。つまり、ほんの少しの減量で血圧は下がるのである。

  • 揺らぐ高血圧の「基準値」」

血圧の基準が「日本人間ドック学会」と「日本高血圧学会」では基準値の考え方が違うようだ。日本人間ドック学会は2011年に人間ドックを受けた約150万人のうち、病気にかかってなくて、薬を飲んでいない極めて健康な男女1万人を対象に分析した結果、基準値を緩和する方向で定めた。

これに対して、日本高血圧学会は、「日本人間ドック学会の基準範囲は検査値の基準としては極めて妥当な方法に基づくものがあるが、高血圧の基準の考え方とは異なる」と反論

つまり、日本ドック学会の新基準値は、「健康な人の検査値から統計学的に割り出しており、健康な人はこの範囲だったのは間違いないが、だからといって、この範囲なら健康になれるとはならない」いうことだそうだ。

何のための基準値なのかよくわからない話である。

  • 西洋医学が気づかない「真の原因」」

高血圧の原因は何か。

以下の5つが原因となって(本能性)高血圧は引き起こされると考えられる。

1.塩分の摂りすぎ

塩分の摂取過剰により、血液中の塩分も増加する。

塩は吸湿性があり、周りから水分を引き寄せるので、血液中の水分が多くなる。すると、血液の全体量(循環血液量)が増える。量の多い血液を押し出す心臓は、より大きな力が必要になり、血圧が上がる。

しかし、これは「塩分感受性の強い人」(全体の40%)、「塩分感受性の弱い人」(全体の60%)でその影響は異なる。

また、「減塩食」は、「高塩分食」よりも心臓に悪い、という研究結果もあり一方的に悪者視することはできないということです。

2,動脈硬化

中性脂肪、コレステロール、AGE(終末糖化産物)、尿酸などの余剰分、老廃物が動脈の内壁に沈着して動脈硬化を作り、動脈が細くなると、心臓はいつも通りの量の血液を送り出すために、より強い力を加えるので、血圧が上昇する。

3.ストレス

心身に対する負担(ストレス)が生じると、それをはねのけるために、副腎髄質からアドレナリンが分泌される。アドレナリンは、血管を収縮させて、血行を悪くし、心臓の収縮力を強めるので、血圧が上昇する。

4.水分の摂りすぎ

水を飲んでも血液はサラサラにはならない。

血液をドロドロにする成分は、多すぎる赤血球、コレステロール、中性脂肪などである。

水分をたくさん飲み、血液中の水分が多くなると、多すぎる水分は尿として捨てられる。その時、血栓の原因物質の赤血球、コレステロール、フィプリン、血小板などは尿と一緒には出ていかない。

5.下半身の筋肉の衰え

歳とともに、お尻や太ももやふくらはぎの筋肉が衰える。

すると毛細血管が減少するので、血管は上半身にのぼってくる。

上半身の循環血液量が多くなると、上半身の腕で測る血圧が上昇することになる。

上半身に血液が溜まることで、脳溢血(のういっけつ)(脳出血、脳梗塞)、心筋梗塞などの危険が増える。

「・高血圧に対処する「本当のやり方」」

1.「高血圧」は、特定の病気に由来する「二次性高血圧」と特定の病気に由来しない「本能性高血圧」の2つに分かれている。

2.日本人の高血圧患者の95%は「本能性高血圧」である。

3.高血圧が長く続くと、血管が傷つき、それがもとで重要臓器に障害が生じる恐れがあるので、適正な血圧に下げなければならない。

4.しかし、「二次性」にせよ「本能性」にせよ、全ての高血圧には、血圧を高くなっている”理由”がある。

5.その”理由”を無視して、降圧剤で「高血圧」という副次的な症状だけを正そうとすると、かえって体に弊害が起こることが少なくない。

6.そのために、高血圧を適正な血圧に下げる必要があるが、降圧剤で無理に下げるのではなく、その原因にアプローチできる対策を取らなくてはならない。

そういった意味で、西洋医学が処方する「薬」とは別の、あらたな方法が必要になってくると考える。

 

以上、ほんの一部をご紹介しました、この他にも高血圧の方に大切な情報が満載です。例えば、血圧を下げるために効果的な食事や運動など。

 

高血圧の方に是非ご覧になって頂きたい1冊です。