認知から解放する生き方/辻秀一

プラス思考で考えて生きていくことはとても大切だと思い、前回のブログではアンソニーロビンズの「運命を動かす」の本から気付いたことを紹介させて頂きました。

アンソニーロビンズはアメリカ人特有の生まれ持った前向きな性格の持ち主でプラス思考が得意な人なのではないかと個人的には思っています。

しかし、私などは、あまり社交的ではなく、ビジネスシーンで前向きにプラス思考でお客様に接していると後からどっと疲れが出たりします。

そんな私がメンタルトレーニングをして自分に合っていると感じているのが、辻秀一先生のライフスキル脳で考える生き方です。人間が進化する過程で身につけた非常に優秀な認知脳は,考えて実行するために非常な大切なものですが、本来の行動に関係がないものを色々と意味づけをして心が揺らがれとらわれてパフォーマンスを発揮できないこともあります。

パフォーマンスを発揮するためには、心の状態を整えることが大切です。

そのために使うのが、ライフスキル脳です。

辻先生は、慶応大学病院の内科医師をしていたころにパッチアダムスのクオリティーオブライフという映画を見たことをきっかけにスポーツ応用心理学を学ぶようになり辻先生独自のメソッドにしたものがライフスキル脳です。

各界でこの考え方が取り入れられて成果を出しています。

例えは、ジャパネットたかたの高田会長は、スポーツ選手が技術を向上するためにメンタルトレーニングしているのに、なぜビジネスの世界ではメンタルトレーニングしないのかということで、辻先生に声がかかり社員のメンタルトレーニングをしてチームワークづくりに成果を出しているようです。

今回は、辻先生から学んだことを私のお客様に送ってたレポートの一部を紹介させて頂きます。

興味を持たれました方は、辻先生の書籍をお手に取ってみてください。

また、ワークショップもありますので参加されるともっと理解が深まると思います。

 

 

レポート抜粋

 

l  五感でとらえた感情が脳へ送り込む

前回、「外部の状況=環境や経験や他人に対して、脳がその状況を把握してそこに意味づけをしていく」ということが人間の特徴だということをお伝えしましたが、それをもっと掘り下げていきたいと思います。

私たちは、外側に起こる全ての情報を、五感で取り入れます。目とか耳とかです。その情報を感覚器でとらえて脳に送り込みます。認知のもともとのこの脳の役割は、外側のその情報を判断して、「何をするか」を考えるために、この認知と言う脳みそがあります。動物にも、もともと備わっています。

動物は、例えばカモシカがライオンを認知したら、その情報は「危険だ」として認識します。生命維持のために何をしたらよいかということで、

この認知の脳を使っているわけです。

人間は、動物よりもこの認知の脳が優れていて、外側の状況を分析、判断しながら、何をしたらいいのかを考え、新しいものをつくりだして、今の便利な社会で生きることができるようになったわけです。

l  雨が降ると嫌な気持ちになってしまう理由

認知という脳みそが、この外側に起こる出来事に、勝手に自分の意味付けと言うのをしていくようになります。例えは、雨を見たら認知します。まず何をすればよいか。「傘とさす」ですね。この認知の脳がないとずぶ濡れになってしまいます。ところで皆さんは、朝から雨だったりするとどんな気持ちが起こりますか、「いやだなー」「ブルーだなー」「残念だなあ」感じたりしませんか。そういう心はなぜ起こるのでしょうか。それは皆さんの脳が、

「雨だと濡れて面倒臭い」とか「雨だと気分が優れない」という過去の経験に基づいた固有の意味付けを持っているからではないでしょうか。

本当は、雨が降ったら傘を差せばいいだけなのに、「いやだなあ」という心地良くない気持ちで傘を差しているわけです。これが人間の脳の仕組みです。

逆に、「雨はありがたいな」「水が飲めるのもこの雨のおかげなんだ」無理やりプラス思考で考えたとしても、これもまだ雨にとらわれているわけです。

ここからどう開放するかが今回の大きなテーマです。

l  なぜあなたはあの人を「嫌い」なのか?

先ずは、自分が意味づけをしていることに気づくことです。

私たちは自分が意味づけをしていることに気づきましょう。

私の合言葉は「意味、ついてないし」です。

例えは、趣味の会で「あの人は嫌いだなあ」「苦手だなあ」と言っている人

そもそも「苦手」という意味のついている人、「嫌い」という意味を持っている人なんかいないのです。

しかし、「この人も好きにならなきゃ」「この人のいい所も見なきゃ」とやっているうちは、その人にまだ支配されているのです。そうではなく「いま私は、苦手とか嫌いという心地良くない感情になっているのは、私の認知と意味づけがつくりだしたことで、嫌いとか苦手なんていう意味のついている人なんていないんだ。意味なんかついてないし」と考えたらいかがでしょうか。

これがとらわれの心を解き放つ魔法の言葉です。

 

l  何が起こっても揺らがない方法

「意味づけをするな」いうことではないのです。人間は意味づけをしなくなるということは永遠にないからです。認知の脳がある限り、私たちは意味づけをし続けます。

自分の応援している人、例えばスケートの羽生選手が負けたら悔しいのも意味づけです。こんなことは永遠に、ほぼ変わりにくいです。

「意味づけるな」ではないので、感情はいくらでも起こしていいのです。

しかし、この感情に気付き、いつでも魔法の言葉でとらわれを開放できるということを知って頂きたいのです。

この考え方の習慣がついている人は、外側の出来事からいつでも自分の心を守って開放することができるので、余計に感情豊かに生きることができるのです。

喜びたければいくらでも意味づけすればいいし、落ち込みたければいくらでも意味づけしてもいいけれども、普通の人はそれが全部外側の出来事によって作られているので、新しい出来事が起こるまでは、その感情を変えられないわけですね。

しかし、あなたはいつでも魔法の言葉で感情に気付き、とらわれから解放す

ることができるのです。素晴らしことだと思いませんか。

l  プラス思考だけでは乗り切れない

世の中では、プラス思考で生きるというような本がたくさん出回っていますが、それってつらくないですか。

無理矢理、外側の出来事に「悪いことの次にはきっといいことが起こる」「きっとこれは神様が与えてくれた試練だ」とか。

起きた出来事には意味はついていないのです。

ラッキーとかアンラッキーというのも全部自分が作った意味だから。

ラッキーセブンなんていうセブンはないのですよね。全部自分で作っている意味ですから。

起こった外側の出来事に対して何をしなければいけないかに、もっと脳を使うべきなんです。

だから認知の脳も、何をするかの方向に持っていきながら、心の状態は意味づけで、外側の出来事で作られているのではなくて、前回お伝えした「自分のことは自分で決める」と言いながら、それを「意味ついていないし」という魔法の言葉で強化していくことを毎日何回も繰り返し練習して習慣になるようにしてください。

そうすることで、心の状態をバランスよく保ち、人生の質を上げる生き方ができるのではないかと思います。