ボイスレコーダーなどで自分の声を録音して聞いたとき、いつもの自分の声との違いに驚いたことはありませんか。私たちは声を発するときに、喉の奥にある声帯を震わせます。声帯の震えは口を通って声として発せられます。これが外の人に聞こえる、空気伝導による自分の声です。一方で、声帯の震えは骨から直接内耳へと伝わっていきます。これが内側から聞こえる、骨伝導による自分の声です。 外に発した自分の声は耳から入ってくるため、私たちは空気伝導と骨伝導の両方から自分の声を聞いてることになります。この2つが合わさった声が、自分が思っている「自分の声」です。 録音した声は耳から聞こえてくる声だけであるため、普段、聞いている自分の声とは違って聞こえるのです。 日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より
健康診断で行う聴力の検査では、2種類の音を聞きます。その際、初めに聞く「プープー」という低い方の音は、日常会話で一番使用される高さの音で1,000㎐に値します。後から聞く「キーキー」という高い音は、鈴虫の鳴き声と同じ4,000㎐に相当します。このどちらかの音が聞き取れない場合、難聴になっている可能性があります。...
サイレンを鳴らしながら移動する救急車や消防車とすれ違うときに、すれ違う前後でサイレンの音が、高い音から低い音へ変化して聞こえると思います。 なぜ、移動する物体から出ている音の高さは、変化して聞こえるのでしょうか。...

音の大きさは振動の振幅に対応しています。同じ太鼓では、叩いたときに出る音の高さは同じです。しかし、強く叩くと大きな音が、小さく叩くと小さな音が出ます。違いは、太鼓の革の震える幅です。強く叩くと革は大きく動いて、周りの空気を強く圧縮します。図のようにグラフに描くと、革のカーブの高低差=振幅に相当します。振幅の大きい、つまり空気の圧力変化の高低差が大きいと、大きな音になります。

音には、高低と大きさがあります、まずは高低を生む原理をみていきましょう。 音が発生すると、空気の振動で気圧が変動して波が起きます。この伝わる圧力変化の中で、圧力最大点から次の最大点まで距離が波長になります。...

音の電気信号が延髄や橋(きょう)に伝わる際に、左右の耳に届く音の大きさから音源の位置が分析されています。図のように、右耳には頭が邪魔になって、左耳よりも音が少し小さく聞こえることにより、左に音源があると認識することができます。

<電気信号によって脳で音を感じる> 電気信号に変換された音の情報は、蝸牛神経に伝わります。蝸牛神経は脳の延髄につながっており、電気信号は延髄にある蝸牛神経核へと伝わります。 その後、電気信号は橋(きょう)や中脳を経由して、大脳皮質の聴覚野に伝わり、音を感じることができるようになります。...

内耳の入り口に届いた振動は、内耳(蝸牛)の中にあるリンパ液を動かし、そのリンパ液の流れがらせん状の進路を進んでいきます。すると、蝸牛管の底面である基底膜が振動することで、コルチ器の有毛細胞が動きます。このとき、動いた有毛細胞が蓋膜(がいまく)に当たることで毛が折れ曲がり、神経に伝達する電気信号が生まれます。...

音は、空気の振動として耳介で集められ、外耳道を通り鼓膜へ、鼓膜から耳小骨のツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨にそれぞれ伝わり、内耳に振動が伝わります。 振動は内耳で電気信号に変換されて、蝸牛神経に伝えられ脳の聴覚野へとたどり着きます。聴覚野に伝わってはじめて「音」として感じることができるのです。

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