視覚/見えないものを補う

カニッツァの三角形
カニッツァの三角形

図では、3つの黒い扇型と、黒い線で囲んだ3つの鋭角が描かれているだけですが、黒い扇型と黒い線の他に、白い三角形がくっきりと浮かんで見えてこないでしょうか。これは脳が、過去の経験上、黒丸と黒い線で囲まれた三角形の手前には、白い三角形があると判断し、主観的に三角形の輪郭が形成されているからなのです。このように、脳は実際には見えないものを補うという働きをしています。

 

日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より