人間には生きるためにはもちろん、楽しむためにも食事をします。今日からはそために欠かせない機能の「味覚」のお話です。
<舌の役割>
舌は、食べ物を味わう、食べ物を唾液と混ぜ合わせて消化を助ける、食べ物を飲み込むなどの他、会話をする上でも重要な役割を担っています。どれも大切な機能ですが、中でも大きな役割は味覚を感じるセンサーとしての働きです。これは、口に入れたものが体にとって有益か有害か、それを判断する第一関門としての働きです。
味覚には、甘味、うま味、酸味、塩味、苦味の五つの基本味あります。このほかに、渋味や辛味などの刺激感のような味覚に相当する要素があります。
舌では、味覚以外にも食べ物の温かさ、冷たさ、舌触りなどをとらえて、口に入った物質の性質や状態を総合的に調べる働きをしています。こうしたさまざまな情報を舌から得ることは、体にとって害のない食べ物を摂取するためにとても重要です。
日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より