味覚/「おいしさ」を感じる歯の役割

歯の構造
歯の構造

食べ物のおいしさは、舌や口の中で感じ取る味覚はもちろんのこと、歯に触れた時の歯ざわりや食感といった感覚も重要であり、食べ物を味わう上では欠かせない感覚の一つです。歯で物を噛んだときに、食べ物の硬さや歯ざわり、厚みを感じることができるのは、センサーである歯根膜(しこんまく)が歯の根の周りに存在しているからです。

歯根膜とは、歯の根元と歯を支える歯槽骨(しそうこつ)の間にある非常に薄いコラーゲンでできた繊維のことです。歯根膜は、歯槽骨に歯を固定する役割の他、歯にかかる圧力を吸収するクッションの役割をしています。そして、噛んだ物のさまざまな性状(硬い・柔らかい・どろどろ・ネバネバなど)を認識しています。歯根骨が受けるさまざまな情報は、三叉神経(さんさしんけい)を通して中脳の三叉神経中脳路核へ伝わり感覚をとらえます。歯根膜には、三叉神経に属する感覚神経が豊富に存在しているため、食感や歯ざわりを非常に敏感にとらえることができます。上下の歯の間に挟んだものは、0.008~0.01mmの厚さ(髪の毛の約15分の1)があれば感知することができるのです。

 

 日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より

 

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