嗅覚/ゾウの鼻

ゾウの長い鼻は、手の代わりに物をつかんだり、水を吸いあげたりと意外と器用に働きます。しかしそれだけではありません。本来の鼻としての機能も非常に優れています。

動物はにおいを感じる嗅覚受容体を持ち、この種類が多いほどさまざまなにおいを嗅ぎ分けることができるといわれています。ある研究によると、アフリカゾウはこれまで報告されてきたどの動物よりも多い約2000種類もの嗅覚受容体を持つことが発見されました。イヌは約800種類、人間は約400種類なので、イヌの2倍、人間の約5倍にもなります。

また、野生のアフリカゾウは、マサイとカンバというケニアに住む2つの民族集団を、においで区別できるという報告もあります。マサイは槍を用いてアフリカゾウの狩りを行う習慣があり、カンバは農耕民族なので、アフリカゾウはマサイを避けようとするのです。このように、ゾウの鼻には驚くべき能力があることがわかっています。

 

 日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より

 

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