脳力/ドーパミンの分泌を増やすには?

ドーパミンは、喜びや達成感、人から褒められたり愛されたりしたときの精神的な報酬などにより、大脳辺縁系にある「側座核(そくざかく)」が刺激を受けることで分泌が高まります。人間は十分な報酬をもらわないと、やる気が起こらないのと同じように、脳にも報酬が必要なのです。

●目標を立てる

実は、目標を立てたときと、目標を達成したときの2回、ドーパミンの分泌を高めることができます。その証拠に、旅行の行き先をどこへ行こうかと計画を立てている段階でワクワクした経験があると思います。それも、ドーパミンの働きによるものです。このように、何か目標を設定し、その設定した目標を達成しようと取り組むことで、ドーパミンの分泌が高まりモチベーションがどんどん上がっていくのです。

ただし、「総理大臣になる」「億万長者になる」という極めて壮大な目標を立てたとしても、それはドーパミンの分泌は高まりません。目標があまりにも大きいと、かえって現実性に乏しく、ドーパミンの分泌は続かずモチベーションを維持することができません。目標設定のポイントは、適度に難しく、頑張れば達成可能であることです。

また、立てた目標は心の中で漠然と思うのではなく、紙に書くなどしてよく目につくところに掲げ、繰り返し確認することが大切です。このように、目標を繰り返し確認し、ドーパミンをときどき補給してあげることがモチベーションの維持につながります。

目標を達成したときには、頑張った自分を褒めてあげましょう。褒められることは、脳にとって最大の報酬です。報酬を得ることで、また次の目標へ向かって頑張ることができるのです。家族や部下などにも、しっかりと報酬を言葉にして伝えることで、皆のやる気を引き出すことができるでしょう。

目標が達成し終わった後は、燃え尽き症候群にならないよう、すぐに次の目標を立てましょう。そうすることで、再びドーパミン分泌を高め、やる気を引き出すことができます。脳の欲求は無限大です。学習能力向上のためのサイクルを上手く回しましょう。

 

    日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より 

 

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