聴覚/胎児の発育と音の関係

胎児の聴覚は、お母さんのお腹の中にいるときから発達します。胎児の耳が形成されるのは、妊娠3~4か月ごろからです。その後、妊娠5ヶ月ごろには音を聞き分けられるようになり、妊娠8ヶ月ごろには耳としての働きがほぼ完成します。音が聞こえるようになると、お母さんの心臓の音や血液が流れる音を聞きながら成長していきます。

胎児にとってよく聞こえるのは高音です。羊水に隔たれた状態のため、音ははっきりと聞こえませんが、お母さんの心臓の音などと一緒に外から聞こえる子どもや女性の声に反応したり、楽しい気持ちになったりリラックスすると胎児にもその感覚が伝わるといわれています。聴覚の発達と音楽の力を活用することで、母子ともによい状態へといざなうことができるのです。

 

 

日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より