![感覚点の分布](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sbe0d47d9d66849e9/image/if24dc8a0efe63dfd/version/1541975379/image.png)
皮膚には、皮膚の感覚受容器に刺激を送る4つの感覚点が存在します。触覚や圧覚を伝える「触点」に加えて、温度を伝える「温点」「冷点」、組織の損傷などを伝える「痛点」が備わっています。
触覚は物に触れたときの感覚です。敏感な人は皮膚に何が触ったのかまで分かるかもしれません。およそ1cm²に25個ほどの触点があります。温覚は皮膚温より高い40℃くらいまでの温度を感じる感覚です。温かさを伝える温点の数は少なく、1cm²に0~3個くらいです。冷覚は皮膚温より低い16℃くらいまでの温度を感じる感覚です。冷点は温点よりも多く、1cm²に6~23個あります。痛覚を伝える痛点は4種類の中で最も数が多く、1cm²に100~200個もあります。
このように4種類の感覚点を比べると、痛点の数が飛び抜けて多いことが分かります。もし、痛みを感じなければ、軽傷で済むはずのものが重症に及ぶ危険があります。つまり、私たちは痛みの感度を上げることで、体の防御機能として、外来の刺激や危険から身を守ったり、体に異常が生じたりしたことを知らせているのです。
日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より