平均寿命 過去最高を更新

厚生労働省が発表した「2017年簡易生命表」によると、2017年の日本人の平均寿命は、男性81.09年、女性87.26年と、前年に比べて男性は0.11年、女性は0.13年上回りました。主な年齢の平均余命を見ると、男女とも80歳までは前年を上回っていますが、85歳以上については前年をわずかに下回っています。また、平均寿命の男女差は6.17年で、前年より0.01年拡大しました。

平均寿命の前年との差を死因別に分析すると、男女とも悪性新生物、心疾患(高血圧性を除く)、脳血管疾患などの死亡率の低下が平均寿命を延ばす方向に働いていると考えられます。

平均寿命が延びていくことは望ましいことと捉えている側面もありますが、この延び以上に健康寿命(2016年:男性72.14年、女性74.79年)を延ばすことが、個人の生活の質(QOL:Quality Of Life)の低下を防ぎ、社会保障費の負担を軽減することにつながるため重要な課題であり、生活習慣病予防や介護予防、健康増進に向けた取り組みを一層強化していくことが大切です。

日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より