厚生労働省が発表した「2017年人口動態統計」によると、2017年の死亡者数は134万397人で、前年より3万2649人増加し、過去最高になりました。出生数から死亡数を引いた人口の自然増減数は39万4332人となり、11年連続で自然減が続いています。
死亡順位は、1位の悪性新生物、2位の心疾患は前年同様で、3位に脳血管疾患、4位に老衰が浮上し、肺炎は昨年3位から5位へと順位を下げています。肺炎の順位低下の要因としては、2017年1月から原死因選択ルールの明確化において「高齢者肺炎の死亡診断書の原死因として老衰と書いてもよいこと」と明記されたこと、また、肺炎の中の「誤嚥性肺炎」が独立した項目として区別されたことが影響していると考えられます。肺炎と誤嚥性肺炎の死亡数を合わせると、3位の脳血管疾患を上回る数となっています。
日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より