がん生存率とは、がんと診断されてから一定期間後に生存している割合をいいます。がん以外の病気や事故による死因の影響を取り除いたもので、がん患者の治療効果を判定する最も重要かつ客観的な指標です。
2018年9月に国立がん研究センターは、主要な11種類のがんについて、3年生存率を初めて公開しました。がんの部位別生存率を比較する場合の指標としては、5年生存率がよく用いられていますが、5年生存率の場合はデーターが古くなるため、より新しいデーターとなる3年生存率を集計することで、最新の医療実態を反映しやすくなります。
国立がん研究センターの発表によると、2011年に全国のがん診断連携拠点病院(268施設)でがんと診断された患者の3年生存率は、がん全体で71.3%、部位別では前立腺が99.0%、乳房が95.2%と高く、早期発見が難しい膵臓が15.1%と最も低い結果となりました。
日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より