ドーピングってなに?

ドーピングとは「スポーツにおいて禁止されている物質や方法によって競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち、勝利を得ようとする行為」のことをいいます。

●エリスロポエチンの投与

腎臓でつくられるエリスロポエチンを投与する方法です。これは持久力を高めるために使われます。人にエリスロポエチンを投与した研究例では、赤血球数や最大酸素摂取量が10%程度増加し、走り続ける時間が約17%長くなったと報告されています。そのため、マラソンなどの持久系スポーツでは使用されることが多いとされています。

※最大酸素摂取量

体重1kg当り、1分間に体内に取り込むことのできる最大酸素量

●血液ドーピング

古典的なドーピング手法として、血液ドーピングがあります。これは予め保存しておいた自分の血液を、競技前に自己輸血を行うことで体内の赤血球の量を増やし、一時的に心配能力を高めるというものです。しかし、大きな大会では、血液検査でヘモグロビンが多すぎないかチェックをしたり、過去の血液データと照合します。異常値であると判断した場合は追加の検査が行われます。

 

日本成人病予防協会 総務省認証 学術刊行物より